【ドラッグ王子とマトリ姫】彼のホンネ編“渡部悟”目線〜本編〜の感想です。
彼のホンネ編“渡部悟”目線〜本編〜のあらすじ
いつも余裕なカレはあの時何を思っていたの…？
どんな事をしてもあなたへの想いは深まるばかりで…
「おとなしく落ちてくれよ。俺に」
「……運命じゃなくても、愛してる」
カレの葛藤と運命の恋の奇跡が今ここに♡
運命論者ではないと思いながら、
どこか運命を信じてしまっている渡部さん。
誰と付き合っても、
みんな同じ理由で振られてしまう。
ずっと好きで忘れられない人が心の中にいること…、
自分に本命がいることを見抜かれてしまうのだ。
そうしてもう会えないと思っていた主人公と、
全く別の形で彼女を知ることになる。
彼女の体質が薬効体質で、
マトリに所属することになり、
これからはマトリに顔を出せば、
ずっと好きだった人に会えることに…。
でも常に身の危険に晒される主人公に会えて嬉しいものの、
会えない方が彼女にとっては幸せな人生を歩めたかもしれない。
彼女が薬効体質でなければ再会は果たせなかった。
渡部さんは内心複雑な心情になってしまう。
やっと主人公と４年ぶりに再会したものの、
主人公はフランスで渡部さんと会っていることを忘れてしまっていた。
ずっと会いたかった好きな子が直ぐ側にいる。
もう渡部さんは好きな子が自分の事を忘れているにしろ、
彼女を手に入れたい気持ちでいっぱいだったのだけど、
４年前のパリで再会出来たのは渡部さんだけではなかった。
運命の再会と思いきや、
思わぬライバルが出現し、「最悪」な流れになることもまた運命なのかと悟り始める渡部さん。
案の定、主人公はアンリが運命の人と勘違いしていた。
主人公の事が４年前から好きで、再会した今は側にいたくて、振り向いて欲しいけれど、
別の人を見ている主人公。
いっそ過去の事は忘れて欲しい。
そして、今隣りにいる自分に振り向いて欲しい…。
冗談でしか本音を言えない渡部さん。
４年間の想いをこじらせすぎて、
本命の人にうまく迫れない自分に嫌気をさしているのだったーー
彼のホンネ編“渡部悟”目線〜本編〜の感想
運命という言葉を否定しているけれど、
実は心の中で運命を信じたい、信じさせて欲しいという想いが伝わってきました。
4年前に本気になった主人公を何の接点も持たずに手放して、
ずっと後悔して引き摺っていた渡部さん。
冒頭の誰と付き合っても、相手が別れる理由は皆同じ。
渡部さんが本当に好きだからこそ、
自分に気持ちが向いていない事が分かってしまうんですよね。
どんなに頑張って振り向かそうとしても振り向いてくれない。
だったら潔く身を引いてカッコよく去りたい。
最初に出てきた渡部さんの元カノはそんなタイプ。
多分、渡部さんと付き合っていた元カノたちは皆こんな風にカッコいいタイプだったんだろうな〜。
上辺だけの付き合いを繰り返していたバツかのように、
主人公はアンリが運命の相手と勘違いし、
好きな人の恋の応援をするハメに…。
渡部さんはポーカーフェイスがうまいので、
本編では殆ど気持ちを読み取ることが出来なかったのですが、
やっとカレ目線が読めて、
場面場面で何を思っていたのかが分かります。
ちょっと場面が切り替わるのがはやいので、
ぶつ切り感が否めませんがｗ
でも、読んでいて思っていた以上に色々思っていた事が分かり、
切ない気持ちでいっぱいになりました。
最後渡部さんが素直になってくれて良かったですｗ
じゃなかったら、また後悔してこじらせることになってましたよね…。
渡部さんの気持ちが途中で今大路さんに勘付かれている所とか、
ニヤニヤしてしまいますねｗ
でもホワイト峻さんなら気付きそうだけれど、
ブラック峻さんなら絶対気付かなそうなんですがｗ
だって、ブラック峻さんは他人に興味なさそうですし(^_^;)
最後の関さんとの電話もナイスです。
電話でチラッと言って切るなんて、
された方なら気になって気になってしょうがなくなりますよねｗ
渡部さんを読むと本当に心が満たされて、
幸せな気持ちでいっぱいになります。
最初はパラレル編で嫌なイメージついてしまって、
敬遠していたのですが、
今では渡部さんのストーリーが一番かも。
読んでいて一番幸せな気持ちになれるストーリーです。
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