【メインストーリーマップ：Season3】ステージ1〜10のパズル攻略

淑央大学には33歳で教授になった1人の天才がいる。

彼の研究室には入室希望者が後を絶たないが、早乙女郁人がそれを阻んでいた。
今年も全員彼の個人的理由よって却下された。

瀬尾研究室のメンバーは、助手が1人と学生が2人、例外的に出入りする高校生が1人の構成だった。

彼らが究めるのは『人の心』

淑央大学は13242人のマンモス校。
男性は42.5%、女性は57.3%、残りの0.2%はどちらでもない。

全校生徒の82%が可愛ひかるの名前を知っていて、内67.8%は好意的に見られている。

可愛ひかるの身長は158cm。
性格にそぐわない顔。
男らしいという言葉から対極にいる事で疎まれることもあるけれど、自分を好きな人を大切にして、嫌いな人には近づかない。

その指標となる統計という正義の味方が、可愛ひかるの味方で、武器でもあった。

数字で紐解いた世界は明解で、従えば間違いがないはずなのに、不可思議なことにこの世界はよく分からないものにいつだって左右されている。

数字で紐解いた世界ははっきりしていて、従えば間違いがないはずなのに、不可思議なことによく分からないものに左右されている。

生まれてこの方、自分を好きだと思った事がない。

人とのやり取りに巻き込まれると逃げる自分。
自分を否定する自分。
人から話しかけられる度にビクビクする自分。
ありがとうより先にすみませんを言ってしまう自分。

自分の全てが嫌いだ。

そんな自分にも1つだけ詳しい事がある。
動物についてだ。
だけど、この自分の知識は誰にも求められていない。

好きなことも
嫌いなことも
人に言えない自分も嫌い。

眩しい世界で生きる人たちを直視できない。
悪いのはそういう世界でうまく生きられない自分が悪いということも知っている。

自分の夢なんて…どうせ叶いはしない。

なのにどうして…

弱い奴よりもっと嫌いなのは足手まとい。
その両者に当てはまらない自分が好き。

大した努力もせず他人を妬む奴
人の努力を運や才能で片付ける奴
本当にロクなのがいない。

全ての人間は自分が上がっていく為の階段だと割り切れば、人間性は気にならない。

過程より結果に重きを置き、大嫌いだった昔の弱かった時の名残が微塵もない今の強い自分が好き…

世界中に知られている稀代の名探偵、シャーロック・ホームズ。

そのシャーロックホームズが遺した言葉『不眠は働くよりも遊ぶよりも人の神経を悩ますものだ』

保健室で寝ていた日向志音は、6限が終わった時に養護教諭に起こされる。

模試の結果は自分にとっては1位だけれど、それが普通だった。

余計な雑念に蝕まれるのなら、平和な夢の中でまどろんでいたい。

そう思って昼寝する場所を探していたら、隣の大学教授・瀬尾鳴海に声をかけられた。

そして、出会ってしまった。

考える以外に何処に生きる意義があると言えるのか？

シャーロックホームズが無くしたものを想像しながら、取り返し方を考えながら今日も夢を見る。

朝起きて昨日の事を考える。
何か穴が空いていると感じたら、少し考えた諦める。

心理学を究めると、人の行動が予測できて何も驚かない。

心理学の探究と感情の振れ幅の関係性は定かではないけれど、振れないように心がけている。

手帳に書かれた昨日の買い物予定を書き込みを見て、何故それが必要なのか思い出せない。

そこへ可愛ひかるが入ってきて、ネクタイの話をしていないか尋ねると、していないという。

自分の心が揺れた分だけ、大切なものを失う。失ったものは追っても手に入らない。そうして、いつしか追わなくなった。

戻らないのならすがらない…。そうすれば穏やかでいられる。

これは彼らがヒーローになる少し前のストーリー。

課題レポート提出日に、宝生潔は提出するレポートの表紙をどこかに落としてしまった。

早乙女郁人は探してくるという宝生潔に時間の無駄だと言い、思い当たる時を思い出して探しに行くという。

早乙女郁人はさっさと印刷して提出するように言うが、表紙には個人情報が記載されている為、落としたままも気持ち悪いという可愛ひかる。

すると、瀬尾鳴海は宝生潔が落としたレポートの表紙を持って研究室に入ってきた。

落としたレポートの表紙は、誰かに拾われ親切な人が届けてくれたらしい。

瀬尾鳴海は来週のオープンキャンパスで、研究室の開放を頼まれたとみんなに伝える。

早乙女郁人は速攻断るように伝え、安堵する宝生潔。

早乙女郁人は毎年のように研究室に入りたい希望者を全員掃いて捨てていた。

断りの連絡を入れようとしたところで、携帯がない事に気づく。

早乙女郁人は宝生潔のレポート表紙を持ってきて、もっと大事な携帯を落としてきた事に正気ですか？と辛辣にいう。

瀬尾研究室メンバーで瀬尾の携帯を探す事になった。

瀬尾鳴海の事がよく分かっている早乙女郁人は、起こり得る二次災害を予測して、瀬尾鳴海にどこを通ったかをまとめて、研究室でじっとしているように伝える。

探し始めようとするメンバーは、瀬尾鳴海の今までの忘れ物リストを発表し合っていた。

可愛ひかるは、瀬尾鳴海の携帯に電話をしてみると…