私のカレはパイロット♡編〜with 関〜

【ドラッグ王子とマトリ姫】「私のカレはパイロット♡編〜 with 関〜」のあらすじと感想です。

4話構成で、最初の1話はプロローグです。

パラレルのストーリーとなっていて、
マトリの世界をそのままパイロットの世界と入れ替えたストーリーとなっています。

「私のカレはパイロット♡編〜 with 関〜」のあらすじ

やっと見習いになったはいいものの、食堂で畏れ多いことに機長である渡部さんと関さんと一緒にランチすることに。

異例の配属で特別視されているのが分かっているからこそ、周りから嫉妬を受けるのも当然だけれど…

イケメンばかりの部署に配属されて、心優しい先輩が多くてありがたい反面、他部署からの視線が更に痛い。

しかも渡部さんは東大、関さんは京大を中退して航空大学に入り直した同期という異色の経歴の持ち主で、2人のハイレベル差についていけそうにないのを感じてしまった。

ランチ後、副操縦士の先輩からシミュレーター訓練の説明を受けていた後で青山さんが、関さんと渡部さん、主人公の3人でランチしていたという話題のネタを振ってきた。

一刻も早く空を飛びたいという闘志を胸に、くだらない噂に目もくれず教本を開いて勉強を始める主人公。

一週間後、シュミレーター訓練が行われたものの、結果が振るわず、空に飛ぶことへの遠さを実感してしまう。

そこへ関さんからいきなり声をかけられて、励ましてくれるのと同時に意味深な発言をされる。

手に届かない人だと思っていたのにー。

新人歓迎会を開いてくれて、空きっ腹でお酒を飲みすぎて酔い始めてしまい、トイレに行こうとしたところでふらついて記憶を失ってしまい…

「私のカレはパイロット♡編〜 with 関〜」の感想

ざっくり言うと、本編のストーリーをパイロット編に置き換えたストーリーです。
本編ストーリーを4話に縮小した感じです。

おそらく本編のイメージを壊さないようにと言うことなのでしょうが、4話の縮小版なので駆け足です。

主人公との別の出会いの形をパイロット編で描かれるのですから、別の出会いストーリーが読めると期待していただけに、本編ストーリーを元に描いていたのでちょっと残念でした。

関さんは過去の縛りからずっと後悔していたので、それを本編の長編で描かれるからこそ深いストーリーになっているのですが、
4話に縮小された影響でそんなに深く掘り下げているわけでないので、過去にこだわっている理由を読んでも、なんでそんな事にこだわってるの？病気だったんだからしょうがないよねとしか思えませんでした。

お兄さんも登場しますが、この部分要らないかな…逆に中途半端に登場しっぱなして終わるので違和感があります。あれ？お兄さんはどうなった？的な(^_^;)続編でるなら分かるのですが…主人公とお兄さんが付き合った時点で、このストーリーの流れから主人公とお兄さんの対峙、関さんとお兄さんの対峙と解決の流れを期待していただけに肩透かしくらいました。

関さんとお兄さんは異母兄弟と言うこともあって、このブラコン度も疑問が残ります。本編では、最初は仲が悪く、次第に和解傾向→付かず離れず、でもお兄さんツンデレで心配しているくらいの間柄なら理解できるのですが、弟の恋人にストーカーはちょっとやり過ぎ(；´∀｀)

お兄さんとの事は本編に沿ったストーリーで読むと違和感あります。

パイロット編と言うこともあり、ライターさんも苦戦したんじゃないかなと思うくらい、専門用語が入ってきて、頑張って書いているのが分かるのですが、読んでいる側は所々分からない専門用語が…。

専門用語を使う事で、リアル感が増しているのですが、その反面一般的な小説では専門用語の解説がされていて、その部分を読みながら噛み砕いていくのですが、それがないため、よくわからないままストーリーが進んじゃいます。

主人公がパイロット試験に受かるストーリー上の会話で、試験の良し悪しに専門用語が出るとそれが良いのか悪いのかちょっと分かりづらい部分もあります。

リアル感がある反面、よく飲み込めない感じです(^-^;

渡部さんは東大なんですね。
確かに外務省キャリアなら東大じゃないと厳しいですよね。

と言うことで、関さんの本編を読み直して来ようと思います(^_^;)